2022/23シーズンのアイスダンス課題、ちょっと驚きですね!
こんにちは!
2022/23シーズンのリズムダンスの課題が発表されましたね。シニアからパターンダンスが消えていて、驚いてしまいました。
私としてはちょっと残念だったかな。
さて、新しい課題について記載されているISUコミュニケーション2468をさっそく読みました。
パターンダンスの代わりに新しくできた必須要素:パターンダンスタイプステップシークエンス(略称PSt)について、コミュニケーションの要約を忘れないよう自分のために書き残します。共有することでお役に立つことがあればと思いここに書きますが、英語は得意ではありません。間違いがあればツイッターなどからご連絡くださいm(__)m
パターンダンスタイプステップシークエンス
Pattern Dance Type Step Sequence (略称PSt)
次の難しいターンの内、異なる二つをパートナーそれぞれが行う。
ロッカー、カウンター、チョクトウ、アウトサイドモホーク(フォアから始まる)
例えば、女性がロッカーとチョクトウ、男性がカウンターとアウトサイドモホークをした場合、それぞれ最初の2つのがレベルとしてみなされます。同じターンを追加で行っても無視されます。男女同時に、上記の難しいターンを行ってはなりません。同時に行っても判定されません。
(補足)原文には4種類のターンを男女で分担するようにとは書いていませんが、男性も女性もロッカー、カウンターを選択といった重なるチョイスにはならないようにと言っていると思われます。
女性が2つのターンを終えた後に、それまで行われていない種類の難しいターンを二人で同時にした場合、それは男性が課題をしたとして採用されるのか、それともそれもされないのかなど、ちょっと解釈が不明な点もありますが。。。
この要素は、もう1本入れるステップシークエンス(Style B)とは異なるリズムで滑ること、その際ミュージカル音楽で、最初に短い方のリンクサイドで止まること、そこからスタートし反対の辺までツイズル時以外はホールドを解かずに行くことが求められています。途中、どちらの方向でもいいのでループターンを入れることも必要です。
なお、リズムダンス全体を通して、5秒までのストップは2回または10秒までなら1回のストップが許されていますが、このステップシークエンスの開始の際のステップは、そのうちの1回に数えられます。
腕を伸ばした状態でのハンドインハンドポジションはホールドとして認められません。
レベル判定については、二人のレベルを合わせて一つのユニットとして評価します。
とのことです。
なお、今シーズンのスタイル/リズムはサルサ、バチャータ、メレンゲ、マンボ、チャチャ、ルンバ、サンバの中から少なくとも2つの異なるものを選ぶ必要があるそうです。
バチャータって何!?
フリーダンスには、コレオグラフィックアシスティッドジャンプが!
これも新しい要素ですね。コレオグラフィックという名前が入っている通り繋ぎ要素的な役割のもので、アシスティッドという名の示すように片方がジャンプするのをもう片方が支えるということですね。
どういうものかというと、バレエで大きくジャンプする前にトトトっと助走的小さなジャンプをしてから飛び上がるようなのがあるじゃないですか。あんなイメージのものを氷上に持ち込めるようにしたいということなんじゃないかなと思います。
バレエ用語詳しくないですが、グリッサードからのグラン・パ・ド・シャみたいな?
バレエと違って、グリッサード部分をハーフループに置き換えたりなんかすると回転することもできますし、組み方によっては男女交互に跳ねることができるので、工夫次第でどういうものが出てくるか楽しみにできるのかなと思います。
詳しいルールはまたあとから出てくるかもしれませんが、今回は大きく変わったことでちょっと驚きがあったので書かせてもらいました。
私の作品もそのうち、旧時代のものになってしまうんでしょうね。ルール改変が多いよ~!
それではまた~!
作品中のアイスダンス描写シーンリスト
アイスダンス普及を目指して小説を書いている私ですが、作中には経験者ならではの肌感覚、アイスダンスを楽しむのに役立ててもらえるような情報を盛り込んでいます。
今のようにアイスダンスに興味を持ってくださる方が増える前に書き始めた小説ですので、知識ゼロの方でも少しづつ理解していけるような組み立てになっています。
せっかくですので、どのページにどんなことを入れ込んだかのリストを作りました!
興味を持っていただけるようでしたらお読みいただけると嬉しいです。
【作品ページはこちら】
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054881441455
なろう https://ncode.syosetu.com/n6756hm/
アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/novel/772160412/756608102
(カクヨムでは「僕とあいつと氷ときせき」、なろうとアルファポリスでは「Hand in Hand」として公開していますがどれも同じ内容です)
第二部、第三部と続きますが、まずは第一部です。
04.それは自覚なく始まった 4
(カクヨムでは「それは自覚なく始まった 3」)
二人で滑る爽快感を知るシーン。一人で滑るのでは味わえないほどのものを制覇は経験しますが、実際二人で滑るのと一人で滑るのとではここに書かれたような違いがあります。
08.疑い 1
初レッスン。本人は気づいていないけれど、制覇の持つスケートの実力が描かれています。
ここでのコンパルソリーやスケーティングの練習風景などは、実際に経験してきた雰囲気です。
10.疑い 3
初めて二人で滑ることを認められるシーン。滑りの癖を取る練習に鬱屈としていたところから、霧が晴れます。
シングルで上手い人でも、ダンスをやろうと思うならここに書かれているように反動をつけずに安定して氷を押せるようにならなくてはなりません。
11.疑い 4
陸トレ、ポジションの紹介、昇級テスト、全日本ジュニア出場資格についてなどアイスダンスの基礎知識紹介ありです。
12.疑い 5
アイスダンスがどう難しいかを知ってもらえるシーンです(Part1)。ダンスの奥深さについても語ってます。
13.ためらい 1
シングルのバッジテストの昇級システムについて紹介。
14.ためらい 2
全日本ジュニア出場資格について、さらに補足。
16.そして進み始めた 1
アイスダンスの試合形式など。アイスダンスの難しさついて(Part2)。
17.そして進み始めた 2
昇級テスト(バッジテスト)の風景。
19.ひく者、ひかれるもの 1
リフトのどういう点が難しいかを解説しています。
22.目覚め 1
アイスダンスのセッションというものについて紹介。
23.目覚め 2
相手を上手くリードできるようになった瞬間が描かれてます。
成功の秘訣である、アイスダンスのホールドのツボを解説(上記Part2絡み)。
同じように二人で組んで踊るにしてもボールルームダンスとは違う、氷上ならではの特性のお話が出てきます。理系解説あり(笑)
24.目覚め 3
アイスダンスの競技人口等の現状が明かされています。
2015年前後に構想を作ったお話ですので当時の様子を書いていますが、現在多少は改善されていっていると思われます。といっても大きくは変わっていないと思います。
27.朝を迎えて 2
アイスダンスの基礎的な巧さがどういう部分に現れるか。それを見出すことができるようになった制覇を描いてます。
本当にこの基礎段階がスムーズにできるようになるというのが大変なことなので、ぜひ知っていただき、想像していただけると、いっそう競技が面白く見えると思います。
29.ごめんね。そして、それから 2
アイスダンスに限らずスケート競技において、練習環境がひっ迫しているということが分かるお話です。
作中にはこの他にたくさん実体験に基づいた描写を入れ込んでいますので、あとで思いつくこともあると思います。ですので、このページは加筆修正等する可能性ありです。
子どもの演奏が変わる瞬間に居合わせた
こんにちは。お久しぶりです。
最近色々なところに足を運んでみています。
今日はピアノの先生のところで小学生のレッスンの見学をしました。
そこで、子どものピアノの弾き方が劇的に変わる瞬間を見てしまいました。
ただ指で鍵盤を押して音を出しているのではなく、「ピアノが鳴る」ようになった瞬間でした。
それが先生の言葉と実演で簡単に変わってしまったんですね。
どんな風に言葉を尽くしたかというとそれほどでもなかった気がします。ただ先生が実際にピアノが鳴っているのが分かるように子どもと同じ曲を弾いてみせて、子ども自身に感じさせたというか。
子ども自身が、確かにこれは違うぞ、と感じ取っていたというか。
そのあと、こういう姿勢で、こんな手の動きで、というのは見せていました。でもその動作と同時に、どういう音を出したいかというイメージが重なったことが演奏を大きく変えた原因なのではないかと感じました。
こういうキラリとした瞬間を描き出したいものです。
2019-20シーズン、リズムダンスのダイアグラム
今日は2019-20シーズンのリズムダンスの課題に採用されているパターンダンスについて、調べたことを書いていきたいと思います。
やっと執筆中の2部後半に目途がつき、実際の試合風景やなんかも見る余裕ができてきました。
ちょうど今回公開する予定のジュニア課題が、今シーズンのジュニア課題と同じフォックストロットということと、私がアイスダンスをやっていた時代にはなかったパターンダンスが今シーズンの課題なので、気になっていたんですよね。
~今年の課題~
ジュニアのパターンダンスはティータイムフォックストロット。
ダイアグラムはこちら。最後から1ページ目および2ページ目。
https://www.usfigureskating.org/content/ISU%202210%20ID%20Tea-Time%20Foxtrot%20Communication.pdf
ダイアグラムというのは、1歩1歩をどの足で、どのエッジで、何拍乗るかを、リンクの場所に合わせて解説してあるテキストです。
ティータイムフォックストロットのダイアグラムは、そんなに見かけないのですが、日本で練習しているところはあるのでしょうか??とりあえず私の時代にはなかったので。。。
今シーズンの試合の映像が、ぽつぽつと見られるようになってきましたね。今回、ミュージカルやオペラの曲を使って、ということだったんですが、結構皆さん速い曲使ってるな~と思いました!
ティータイムフォックストロット部分の要求が108拍/分±2拍ということなので、もともとちょっと速めではあるんですよね。シニアのフィンステップで104拍/分±2拍なので。
シニアのパターンダンスはフィンステップ。
ダイアグラムはこちら。27ページ。
https://www.usfigureskating.org/Content/All_CD_Sections_SOVs.pdf
ダイアグラムには1~70のステップが書かれていますが、この中の1~33の間のステップが課題です。
一時期、私はテレビでスケートを見ていなかった時期があるんですが、フィンステップは2013-14シーズンの課題にもなっていたんですね。
デービス・ホワイト組がかつて滑ったものが、ステップの解説用に公開されています。
元気で華があって、いかにもクイックステップって感じの素敵なプログラムですよね。これが滑れたら楽しいだろうなと思ってしまいます!
途中で一ヶ所に止まって踊っているところがありますが、そこから34ステップ目以降になるので、今回の課題には含まれていません。
シニアはフィンステップに加えて、パターンダンスタイプステップシークエンスというものも要求されています。
これはパターンダンス(フィンステップ)の部分を滑る時に使用した曲(曲と同じリズム。リズムとテンポが同じなら楽曲が違っても構いません。2019/9/27訂正)を使って、組んだ状態でステップシークエンスを行うことを求められているということです。
使用する曲のリズムの指定などについては、前の記事をご参照くださいね♪
↓もうすぐ続きを公開できる予定ですので、宣伝させていただきます。
真面目なアイスダンス小説です。読んでいただけると喜びます!
2019-20シーズンアイスダンス課題
2019-20シーズンのアイスダンスの課題が出たようです。
https://isu.org/figure-skating/rules/fsk-communications/20804-isu-communication-2239/file
ジュニアのパターンダンスがティータイムフォックストロット。
シニアのパターンダンスがフィンステップです。
今回驚いたのは、リズムの指定に「ミュージカルやオペラからの音楽を」という指定があったこと。あの物語と言えばあの音楽、といわれるようなものを使ってね、といったようなことが書いてあります。
ジュニアのフォックストロットは、フォックストロットのリズムで滑り、シニアのフィンステップは、クイックステップかチャールストンか、スイングのリズムで滑るということなのですが、そのほかに、ブルース、マーチ、ポルカ、ワルツを組み合わせてもいいようです。
(ただしシニアのパターンダンスタイプステップシークエンスPStは、フィンステップで使ったものと同じリズム・テンポで滑らなくてはならない。曲は違ってもいい)
こういう形でリズムを指定してくるとは思わなかったので、すごくびっくりでした。
フリーダンスか!?と思ってしまいました。
今書いている小説で迎える試合の課題がロッカーフォックストロットで、フォックストロットの曲についてしばらく調べていたのですが、ミュージカルには確かにフォックストロットは多い気はします。
パターンダンスがコンパルソリーダンスだった時代、同じ曲で何組も何組も同じ課題を滑っていて、もしかするとあまり一般の方には興味を持って見てもらえていなかったかもしれません。私は楽しかったですが。
今回のようなリズム指定をすることで、ストーリーと重ねてドラマチックに見てもらえるようになるかもしれませんね。
ロッカーフォックストロットに使えそうな曲は??
こんにちは。
ブログを書くのは、すごくお久しぶりになってしまいました。
現在、いまだに「僕とあいつと氷ときせき」の第2部後半を執筆中です。
少しずつ少しずつ調べて進めているのですが、詳しいことが随分書き込めてきたような気がして楽しくなってきています。
さて、後半では制覇たちは2回目の全日本を目指すのですが、このシーズンのショートダンスの課題は、ロッカーフォックストロットという設定になっています(作中ではショートダンスという表記になったままなのですが、今はもうリズムダンスですね。近い将来、置換する予定です)。
これまでプログラムで使用する曲は決めずに小説を書き進めていたのですが、ここにきて曲を決めようかなと思い始め、また色々と調べ物が出てきています。
曲を引用するのも簡単ではないんですね。
ロッカーフォックストロットは、コンパルソリーダンスとしては
・テンポは1分間あたり26小節 毎分104拍
と決まっています。
https://www.ice-dance.com/site/reference/pattern-dance-descriptions-patterns/rocker-foxtrot/
試合の時にはもうすこし幅が設けられていて、このテンポに収まる範囲の曲を・・・という規定が公表されます。
例えば今シーズン(2018/19シーズン)のシニアの課題であるタンゴ・ロマンチカなら、パターンダンスとしては毎分112拍なんですが、試合で使用できる曲には1分当たり2拍の違いまで許容されています。
ついでなので。
ジュニアの課題(2018/19シーズン)のアルゼンチン・タンゴは毎分96拍ですが、こちらも1分当たり2拍までのプラスマイナスが可になっています。
物語の中のロッカーフォックストロットのお話に戻ります。
使おうかな?とぱっと思いついた曲は、カーペンターズのClose to You。ですが、これは毎分104拍ではないんですね。(カウントしたわけではなく、滑っている選手の動画と比較してちょっと遅いかなと)
そうなると試合の規定の範囲に入っているのかが気になるところですが、ロッカーフォックストロットが課題の試合の規定といったものがちょっと今のところ見当たらず。
そこで曲はClose to Youということにして、カーペンターズのバージョンではなくカバーの曲ということにしてもいいじゃない?と思いつき調べていて、Close to Youを最初に歌ったのはリチャード・チェンバレンさんという方だったという発見をしました。
なんとカーペンターズバージョン自体がカバーだったんですね。
そういえばそういう話を聞いたことがあったようななかったような。。。
みなさんはロッカーフォックストロットに合う曲、どんなものがあると思いますか?