小塚さんスケート教室
先日小塚さんがスケート教室を開かれたそうで、リポートをツイートされている方がたくさんおられるのですが、その中に「うん、うん」と頷きたくなるものがたくさんありまして☆彡
疲れるけど中腰でクロススケーティングを練習したとのこと!
小説の中にも登場させているんです!中腰でのクロススケーティング!
↓↓このシーンです、このシーン
**『僕とあいつと氷ときせき』三.疑い(2)**
「腰は浮かさないで。もう一度膝をしっかり曲げて」
先生は僕の両手をしっかり押さえたままそう言った。僕は膝を曲げ空気椅子のような感じで腰を落とした。
「そう、この深さ。腰はこの高さのままで。このまま『ぐっ』て感じで滑って。前より上手く滑れるようになるまで、これだけを続けてらっしゃい」
そう言い残すと先生は他の子の指導へと去って行った。
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それから、小塚さんの頭はほんとに微動だにしなかったのだそうです。
↓↓それはまさにこのシーンですね!
**『僕とあいつと氷ときせき』三.疑い(2)**
「私も練習しよ」
そう言って彼女は僕と同じ練習を始めた。彼女は腰の高さも変えず、上半身も身動きさせずに、すごいスピードで僕を追い抜いた。
目の前に現れた陽向さんの後ろ姿。ひらひらとした短いスカートからきれいな足が伸びる。
その姿が僕の目を奪った。きれいに伸びた足は、伸びきったところから今度はきれいに曲がっていく。2本の足がきれいにそろう。そして氷に着くと同時に彼女はその足の上にしっかりと乗り移り、ぐっと氷を踏み込んだ。それは衝撃的瞬間だった。小さな一歩からものすごい推進力が生まれるその光景は、まるで帆いっぱいに横風をとらえて力強く進んでいくヨットのようだった。
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子どもの上達には鬼ごっこもいいんですよね。鬼ごっこの話も書きましたよ~。
そうそう、分かる分かる、と思いながら皆さんのレポートツイートを拝見させていただきました~。
『僕とあいつと氷ときせき』紹介その1
アイスダンス小説『僕とあいつと氷ときせき』紹介~!
ある町に素敵なスケートリンクが建ちます。主人公はいつも幼なじみに強引にリンクに誘われて、遊びとしてスケートを楽しんでいた少年です。
中学2年生で少し成長の遅かった彼は、ふとしたきっかけで自己肯定感の揺らぎを感じ始めます。
自分を認めさせたいという思いと逃げ出したいという思いの狭間で、じたばたしているうちにアイスダンスにのめりこんでいく様子を、ある時はシリアスにある時はコミカルに描いた物語となっています。
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第一部
それは自覚なく始まった(1)
二学期に入って間もなくのことだった。
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。物珍しさで浮れているところに帰国子女らしいという情報も入り、誰もが転校生の登場にますます期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、
「
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを
学活の始まりを告げるチャイムが鳴り響く。途端にみんないつもよりきびきびと席に着いた。すぐに担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
果歩は転校生のことなんてまるっきり気にも留めていなかった。クラスがどれだけざわついていても果歩は相変わらずだった。
果歩は小さな紙切れに「五時から!」と素早く書くと僕の机の上にそっと差し出した。
「お前は僕を破産させる気か」
ここのところ果歩の誘いに乗りすぎて散財していた僕は、そう気のない返事をすると、紙きれに手を伸ばし小さな紙飛行機を折った。
「じゃあ見に来るだけでもいいからさー」
そう言って誘い続ける果歩の鼻先に僕は紙飛行機をふっと投げた。
「見になんか行ってどうすんだよ」
果歩は軽やかに紙飛行機をかわしてそれをキャッチすると、僕に飛ばし返して片目をつぶってみせた。
↑続きはぜひこちらから!
なお、上で登場する幼なじみといちゃいちゃしながらアイスダンスをする内容ではありません。結構真面目にアイスダンスについて記述しています。ルールをざっくりと知りたい方や、滑った感覚を体感してみたい方、スケート経験者の方、青春小説が好きな方などにおすすめ!
作品がコンテストの一次選考通過、書籍化候補に!
第2回カクヨムWeb小説コンテストに参加させていただいていた『僕とあいつと氷ときせき』ですが、読者選考を通過することができ、書籍化候補として残ることができました。
2/28に発表されたページがこちらです。
https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomu_web_novel_002_drama_mystery/nominated
このあと最終選考があり、最終結果は5月ごろに発表となるようです。
読んで下さった方、評価くださった方、一人一人に本当に感謝です。
応援してくださった方もありがとうございました。
作品の紹介もまた後日書きたいと思います!
オリンピックシーズンのアイスダンス課題~♪
アイスダンスはショートダンスとフリーダンスという2つのプログラムを滑ります。
シングルを見ている方はショートとフリーというと大体のイメージ持っておられることでしょう。
アイスダンスは、フリーの方がスピンが入っていたりリフトも派手だったりするので、フリーを見るのが好きという人も多いのですが、ショートダンスはリズム(使用する音楽の種類)が決まっているので私なんかはこちらも面白いなと思ったりします。
社交ダンスなんかされている方には、ショートの方が見ごたえがあるのではないでしょうか。
ということで、来年度オリンピックシーズンのショートで使用されるリズムを紹介します♪
2017/18シーズン オリンピックシーズンのショートダンスについて
■リズム
チャチャ、ルンバ、サンバ、マンボ、メレンゲ、サルサ、バチャータ、またはそれに近いラテンアメリカか、カリビアンリズム。
この中からいくつかを使用して滑ります。
(以上、シニア・ジュニア共通)
ただしその際、
シニア パターンダンスのルンバを上記のリズムでいれること。
ジュニア パターンダンスのチャチャコンゲラートをチャチャのリズムでいれること。
というのも2017-18のルールとして決まってます。
パターンダンスというのは、定型のプログラムです。つまりみんながまったく同じステップを踏む個所をどこかに設けるということですね。
そんな視点で、よかったらオリンピック見てみてくださいね。
参考:ISU Communication No. 2019
ジュニアはオリンピックには関係ないかな?
『僕とあいつと氷ときせき』の第2部でのジュニアの課題もチャチャコンゲラートなんですよー。奇遇~。
拍手ー!!
第2部は来年度に公開予定です。
拍手ーとか言いながら、重ならないようなものを選んだと思っていたのになあ、とか内心思ってたりします。こんなことならワルツとかタンゴとか好きなものにしておけばよかった。チャチャコンゲラートを含むプログラムを考えるのなんてすごく大変なんですよ~(^-^;
ではまたー!
執筆日記
昨日あたりから、全日本ジュニアの開催場所なんかを調べたりしています。
物語展開の都合上、このあたりの場所で開いてほしい、という希望があるので、その周辺のリンクを過去開催の場所から探して、どこに泊まるのかなーとか考えたりしてます。
移動手段とか。
選手はどんな感じで宿泊中過ごしてるのかな?引率は?などなど。そんなものはネットで調べていてもなかなか分かりません(汗)。他の活動での自分の経験をもとに推測してます。
昔のツイートを脈絡なく張ってみたりします。よかったら作品のぞいてみてください!
レビューより
— 宮 都・アイスダンス小説創作中@カクヨム (@MiyaMiyako1) 2017年1月7日
「ただの、未経験者が才能を発揮するだけのサクセスストーリーではないぞ、と最後まで読ませて頂きました。」
ありがとうございます!
僕とあいつと氷ときせき - カクヨム https://t.co/sRk4BTIWed#フィギュアスケート小説 #カクヨム
村元哉中/クリス・リード組、アメリカ大会と四大陸
先日の四大陸選手権で村元哉中/クリス・リード組が9位でしたが、10月末に行われたスケートアメリカ(グランプリシリーズアメリカ大会)の時からの変化が気になったので少し比べてみました。
ショートプログラムの変化はこんな感じです。
ステップ(ノットタッチング・ミッドライン・ステップシークエンス)
レベルが2から3へ
得点にすると 5.60→ 7.10 差+1.5
シンクロナイズドツイズル
レベルが2から3へ
得点にすると 4.60→ 5.60 差+1.0
ローテーショナルリフト
レベル3から2へ
得点にすると 4.50→ 3.00 差-1.5
こんな感じでリフトはちょっと下がってますが、ステップとツイズルのおかげで技術点が伸びてました。
(プロトコルの表だけでの比較です。映像はまだ確認してません。見て比べてみないと差が出た理由は分からないのですが)
GOEの加点も増えてました。
技術点が 29.53 構成点が28.27 ということで、合計は 57.80(差+1.61)。
フリーの方は逆にアメリカ大会よりもいくつか下がった個所がありました。
アメリカ大会くらいの点が出ていたら、もしかすると8位にいけたのかも?
アイスダンスの難度レベル
以下、フィギュアスケートの採点法 - Wikipedia から抜粋して、エレメンツごとの難度レベルに当てられている点数を書きだしました。
エレメンツ Level1 → Level4
スピン 2.6 3.6 4.6 5.6
リフト 2.0 3.0 4.0 4.5
ツイズル 3.1 4.6 5.6 6.6
ステップ 4.1 5.6 7.1 8.6
難度レベルがどのように決まっているかは以下。
国際スケート連盟 コミュニケーション No. 1937 アイス・ダンス
http://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm1937j.pdf
より下記抜粋。 (2015年のPDFです)
スピン
■レベル1
スピン:
少なくとも3回転
コンビネーション・スピン:
どちらかのパートで少なくとも3回転、
かつ他のパートで少なくとも 1 回転
■レベル2
オプション1
2つの異なる基本姿勢から2つの異なる難しい変形
オプション2
いずれかの基本姿勢で1つの難しい変形
■レベル3
オプション1
3つの異なる基本姿勢から3つの異なる難しい変形
オプション2
2つの異なる基本姿勢から2つの異なる難しい変形
■レベル4
オプション1
3つの異なる基本姿勢から4つの異なる難しい変形(少なくとも2つの異なる難しい変形を両パートナーが同時に行うこと)
オプション2
3つの異なる基本姿勢から3つの異なる難しい変形
ダンスリフト
1)ステーショナリー・リフト、ストレート・ライン・リフト、カーブ・リフト
■レベル1
リフトされるパートナーが氷から離れて少なくとも3秒間維持
■レベル2
以下の2つの中から1つの特徴
1. リフトされるパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持、
または
リフトされるパートナーが姿勢変更を行う。
2. リフトするパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持
■レベル3
以下の3つの中から2つの特徴
1. リフトされるパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持、
または
リフトされるパートナーが姿勢変更を行う。
2. リフトするパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持
3. 入りの特徴または出の特徴
■レベル4
以下の4つの中から3つの特徴
1. リフトされるパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持、
または
リフトされるパートナーが姿勢変更を行う。
2. リフトするパートナーが少なくとも3秒間難しい姿勢を維持
3. 入りの特徴
4. 出の特徴
2)ローテーショナル・リフト
■レベル1
リフトされるパートナーが氷から離れて少なくとも3回転維持
かつ
リフトするパートナーが少なくとも3回転の間移動し続ける
■レベル2
オプション1.a)
リフトされるパートナーが少なくとも3回転の間難しい姿勢を維持する、または姿勢変更を行う
かつ
リフトするパートナーが少なくとも4回転の間移動し続ける
オプション1.b)
リフトするパートナーが少なくとも5回転の間移動し続ける
オプション2
ワン・ハンド/アーム・リフトで、リフトするパートナーが少なくとも2回転の間移動し続ける
■レベル3
オプション1
リフトされるパートナーが少なくとも4回転の間難しい姿勢を維持する、または姿勢変更を行う
かつ
リフトするパートナーが少なくとも5回転の間移動し続ける
オプション2
ワン・ハンド/アーム・リフトで、リフトするパートナーが少なくとも3回転の間移動し続ける
■レベル4
オプション1.a)
リフトされるパートナーが少なくとも5回転の間難しい姿勢を維持する、または姿勢変更を行う
かつ
リフトするパートナーが少なくとも6回転の間移動し続ける
オプション1.b)
レベル3オプション1の要求事項
かつ
入りの特徴または出の特徴
ただし例 b)(リフトするパートナーの難しい姿勢からの入り/出)を除く
オプション2
レベル3オプション2の要求事項
かつ
ワン・ハンド/アーム・ローテ-ショナル・リフトの特別な特徴
ツイズル
■レベル1(パートナーそれぞれに対し)
2つのツイズル両方で少なくとも1回転
■レベル2(パートナーそれぞれに対し)
2つのツイズルの入りのエッジと回転方向が異なる
かつ
2つのツイズル両方で少なくとも2回転
かつ
2つの異なる追加の特徴
■レベル3(パートナーそれぞれに対し)
2つのツイズルの入りのエッジと回転方向が異なる
かつ
2つのツイズル両方で少なくとも3回転
かつ
2つの異なるグループから3つの異なる追加の特徴
■レベル4(パートナーそれぞれに対し)
2つのツイズルの入りのエッジと回転方向が異なる
かつ
2つのツイズル両方で少なくとも4回転
かつ
3つの異なるグループから3つの異なる追加の特徴
ステップ・シークェンス(パーシャル・ステップ・シークェンスを含む)
■レベル1(パートナーそれぞれに対し)
ステップ・シークェンスにおいて、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、パターン全体の50%を超えない。
かつ
少なくとも異なる2種類の難しいターンを含むフットワーク
■レベル2(パートナーそれぞれに対し)
ステップ・シークェンスにおいて、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、パターン全体の25%を超えない。
かつ
少なくとも5つの難しいターンを含むフットワーク(うち1つはツイズルかダブル・ツイズルであり、1つの種類は2回までしか考慮されない)
かつ
少なくとも異なる2種類のワン・フット・セクション・ターンを含むワン・フット・セクション
かつ(ステップ・シークェンス・イン・ホールドのみ)
少なくとも1回のホールド変更を含む
かつ
少なくとも2つの異なるダンス・ホールドを含む
■レベル3(パートナーそれぞれに対し)
ステップ・シークェンスにおいて、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、パターン全体の10%を超えな
い。
かつ
少なくとも7つの難しいターンを含むフットワーク(うち1つはダブル・ツイズルであり、1つの種類は2回までしか考慮されない)
かつ
ターンが両方向
かつ
少なくとも異なる3種類のワン・フット・セクション・ターンを含むワン・フット・セクション
かつ(ステップ・シークェンス・イン・ホールドのみ)
少なくとも2回のホールド変更を含む
かつ
少なくとも2つの異なるダンス・ホールドを含む
■レベル4(パートナーそれぞれに対し)
ステップ・シークェンスにおいて、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、全くない。
かつ
少なくとも9つの難しいターンを含むフットワーク(うち1つはダブル・ツイズルであり、1つの種類は2回までしか考慮されない)
かつ
ターンが両方向
かつ
少なくとも異なる4種類のワン・フット・セクション・ターンを含むワン・フット・セクション
かつ
難しいターンの100%が正確なエッジで明確に実施され、他のステップ/ターンの全てがクリーン
かつ(ステップ・シークェンス・イン・ホールドのみ)
少なくとも3回のホールド変更を含む
かつ
少なくとも3つの異なるダンス・ホールドを含む
なお、おまけとしてパターンダンスも。引用元は上記と同じ。
パターンダンス
■レベル1
パターン ・ダンス要素の 75%が両パートナーにより 滑走された。
■レベル2
パターン・ダンス要素において、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、4拍を超えない。
かつ
1つのキー・ポイントが正しく行われた。
■レベル3
パターン・ダンス要素において、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、4拍を超えない。
かつ
2つのキー・ポイントが正しく行われた。
■レベル4
パターン・ダンス要素において、つまずきや転倒、その他の理由での中断が、全くない。
かつ
3つのキー・ポイントが正しく行われた。