読むアイスダンス 創作日記

氷上の社交ダンスと呼ばれるアイスダンス。”観る”だけでなく”やる”魅力も伝えたい。ということで、読むだけでアイスダンスの楽しさを体感してもらえるようなweb小説をと奮闘中です。創作メモなど残していきます。小説もアイスダンスも勉強中。

アイスダンスとペアの違い

今日は、「オリンピックが始まる前にぜひこれだけは伝えておきたい!」ということについて書いてみたいと思います。

 

テーマは「アイスダンスとペアの違い」!


これについて、よくある説明ではなく、私のこだわりに基づいた解説をさせていただきますね。

 

まず世の中でよく見かけるのが、次のような説明。

  • ペア ・・・・ ジャンプや男性の頭を越えるようなリフトといった技が入る
  • ダンス ・・・ 上のようなものが入らない

だからダンスは二人のユニゾンやエッジワークを観てね、というもの。

 

うーん、それは正しい。正しいんだけれど、それだけじゃ寂しい!もっともっとアイスダンスの魅力を身近に感じて欲しい!

 

ということで・・・

そもそもダンスって何でしょう?
音楽があってそのリズムに突き動かされれば、それだけでダンスですよね。
そのダンスというものに、スケートを取り入れて踊ったらどんな感じで楽しめるだろう?

そういう視点で見て欲しいのがアイスダンスです♪


ダンスって、その場にいる人と音楽を共有できるじゃないですか。同じ音楽を一緒に楽しめる。
アイスダンスは、まず滑っている二人の間で音楽を共有して楽しむものなんじゃないかと思うんですよね。そして、二人で踊る。さらにはその場にいるまわりの人までをも、二人の世界に巻き込んで楽しむ、それがアイスダンスなんだと思います。


だからアイスダンスは、スケートの知識がなくても楽しめるものなんです♪
二人が曲に乗ってるか、楽しそうか、そんな感じで見てもらえればと思います。もちろん暗い曲の時には楽しそうじゃダメなんですけど。

 

点数については二人の距離感とか、スピードとか、安定感とか、感動したかとか、そんなあたりでざっくりとは分かるかと。順位の近い二組をどちらが上かなどと比較しようと思うと、ルールや細かい見分けが必要とは思いますが、そういう細かいことはアイスダンスを好きになってから少しづつ覚えてもらえれば十分なんじゃないでしょうか。
 

私は自分の書いている小説の中でアイスダンスをマイナースポーツとして扱っていますが、マイナーであることが当然だなどとは思ってないのです。アイスダンスというのは実は多くの人に楽しんでもらえる競技だ、ということを伝えたいと思っていますよ。

 

そして、これは「観る」だけはでなく「やる」ということについても言えるんです。
アイスダンスは、一人で滑れるくらいのスケート技術は一応必要ですが、それさえあればあとはレベルに応じてそれぞれの楽しみかたができます。なんと言っても、二人で踊ることを楽しめばそれだけでアイスダンスですから♪
難しい技なんて必要ありません。苦しんで二人の動きを合わせる必要もありません。他人の評価も気にする必要ありません。
必要なのは、氷と音楽と相手。
ぜひ一度体験して欲しいですね!って、なんの勧誘よ?

  

さて。では、ペアの方は一体どういったものなんでしょう。
ペアはですね、大前提がフィギュアスケートなんです。ダンスではありません。
ペアもシングルと同じ、フィギュアスケートで評価される技が大切なスポーツです。ジャンプ、スピン、ステップ、などなどシングルでもそういった技には難易度に応じて評価がつくことになっています。そういった難易度の高い技にどこまで挑んでいけるかを二人でやっていくのがペアです。

といっても、アイスダンスにも技の難易度による点数は決まっているので、上手くなっていけばより難易度の高いものに挑むという価値観は出てきます。そこは同じですね。

ペアは必ずしもリズムに乗る必要はありませんが、フィギュアなのでそれなりに曲との調和は必要です。二人が調和していることも必要です。そのため結果的に二人が曲に合わせて踊っているように見えるカップルもいるとは思います。ただその場合でも、Shall we dance? をテーマに滑っているわけではないのです。

アイスダンス“二人で”感動することのために踊る。そしてそれに観衆が共鳴する。ペアは観衆を感動させるために“二人が”演技する。これがアイスダンスとペアとの大きな違いです。

 

こんな感じで、アイスダンスとペアの違いわかっていただけましたでしょうか?

 

 

さて、そんなアイスダンス、2018年平昌オリンピックの楽しみ方もせっかくなので少し。

競技は二日に分かれて行われます。

初日のダンスでは、皆さんラテンをテーマに踊ります。チャチャ、ルンバ、サンバ等々の中から音楽を自由に選んでダンスを作って滑るんですね。

でも一部だけ、皆さん共通のダンスを踊ります。ルンバというパターンの決まったダンスがありまして、それを入れるようにという指定があるのです(この場合のルンバはリズムを指しているのではなく、そういう名前の社交ダンスでいうところの足型があるのです)。

この初日は、社交ダンスとかされている方には興味を持っていただけるんじゃないでしょうか。フロアのダンスとは随分感じが違うと思うので、きっと突っ込みたいところがたくさんあるんじゃないかと(笑)
でも、アイスダンスはそもそもは社交ダンスを元にしたものなんですよ。ぜひぜひ、興味を持っていただければと思います!

二日目はフリーダンスです。初日のようにリズムの指定はありません。この日は色々な種類のダンスを見ることができます。民族舞踊に挑戦する組なんかも過去にはありましたよ。

日本からは村元哉中、クリス・リード組が出場されます。

といっても、日本かどうかなどにこだわらず、観て楽しんでもらえるといいんじゃないかなと思います。

 

 最後に。以前、うちの娘の言葉をツイートしたことがあるのでそちらをちょっと紹介しまーす。そう、それがダンスとペアの違いです。